大道谷(05.16)

4月17日
 窓を開け空を見ると、今日も昨日に負けない程の晴天を約束してくれている。だがここは雪深い白峰村、布団から抜け出るとまだまだ寒さが身にしみてくる。朝食前に、一人宿を抜け白山の撮影に西山に向かう。しかし、御天道様はとっくに上がり、見事な逆光で白山を照らしておられた。撮影は諦め、宿に戻るともう朝食の用意は出来ていた。

 ボリューム満点の朝食である。それでも、ご飯をおかわりし満腹となる。そして部屋へ戻り、今日の準備に取りかかる。昨日の釣りで少ししめったズボンとシャツに履き替え、冷たい靴下を履けば完了である。最後に、女将さんに別れの挨拶をし宿を後にする。

 水谷、岡本組は本流へ、山本、川北組は大道谷へ入ることにする。だが、私は山本氏のお抱え撮影係になるつもりである。カメラを首にさげ彼の後を追う。大道谷も、雪解け水で増水している。

渓流を釣る山本氏
 水温が低いので、魚たちはまだ深みに身を潜めているようである。流れのよどんだ所を 選りながら上流へと釣り進む。30分程でここはと云う絶好の場所に出会う。仕掛けを数回流すと、15cm鮮やか色合いのヤマメが掛かる。もう、さびは完全にとれ惚れ惚れとする美しい魚体である。弱らないよう素速く放てば、元気よく元の流れに戻っていったのである。同じ場所でもう一度仕掛けを流すと、先ほどよりひとまわり大きいヤマメが、掛かる。尚も、上流に釣り進むと、大きく竿先が撓る。20cm程度のイワナであった。今年始めてのイワナに、山本氏は大喜びである。

 流れは、陽の光を受けてキラキラと輝いている。両岸には、銀白色から淡い黄緑に変身したネコヤナギが風に揺らいでいる。柳絮を飛ばす日が近づいているようだ。

鮮やかなヤマメ
 そうこうする中に、本流に向かったはずの岡本車が上流からやってくる。結果を聞けば、全然釣れないとのこと。これから、本当に本流に向かうとのこと。ならば我々もと、同行することになった。3人は、昼まで本流で楽しむと云う。私は、一人花を求めて百合谷へと向かうことにた。

 お目当てのキクザキイチゲは、急斜面に咲いていて撮影には苦労させられたが何とか数枚収めることが出来る。時間の過ぎるのは速い。時計を見ると、待ち合わせの12時までにもう15分に迫っている。急いで引き返さなければならない。10分程の遅刻で待ち合わせに到着。

 釣りの結果は、当たりもないとのこと。やはり、まだ水温が低すぎるのであろう。今日はこれまでと、仕掛けを仕舞い、近くの喫茶店で昼食をし帰京の途についたのでのであった。