みんなちさこのの思うがままさ

著者:池田知沙子 発行所:浦和浪漫山岳会 2003年発行

 池田知沙子は、高桑信一氏率いる浦和浪漫山岳会のメンバーであり、51歳7ヶ月で急逝された。前日までの山行後のことであった。山毛欅の森を愛し、酒を愛し、何より渓を愛した人だ。
 この本を読み終えて、不思議な感情に襲われた。行間に散りばめられた言葉には、何もかもを突き抜けた透明な魂の世界を感じられずにはいられなかった。この本に巡り会えたことを幸せに思う。


 本の購入はここから
   
     日本の星−星の方言集−

著者:野尻抱影 発行所:中央公論社 昭和53年発行

 星の名と云えば殆どが外来の名である。何時も星々を見上げながら、不自然で白々しく思っていた。
 本書は、その思いを見事に払拭してくれた。著者の野尻抱影は、全国を歩き、地方に伝わる星の名を採取したのである。日本の星の名の何と精細にして、美しいことよ。

   
 黒部へ−黒部八千八谷に魅せられて−

著者:志水哲也 発行所:白山書房 1998年発行

 信じられないが、黒部の全ての谷をそれもたった一人で目指した男がいた。志水哲也と云う20歳の若者である。
 そして黒部へ移り住み、10年以上の歳月をかけ成し遂げたにであった。本書は、その命を懸けた全記録である。


 詳細はここ。 
   
 果てしなき山稜−襟裳岬から宗谷岬へ−

著者:志水哲也 発行所:白山書房 2003年発行

 襟裳岬から厳冬期の日高山脈を経て、北海道の分水嶺を辿り宗谷岬まで単独で踏破しようと計画した男がいた。狂気の沙汰としか思えなかった。だが、その男が志水哲也であると分かってさもありなんと納得した。
 それから5ヶ月後、男は宗谷岬に立って遙かな北の空を見上げていたのだ。


 詳細はここ。