木々百花撰

著者:高橋治 発行所:朝日新聞社 1999年発行

 映画監督から作家へ転身した高橋治は、無類の花好きである。
 人生の哀歓をこめ、古今の名句を引きつつ花への想い綴った珠玉の一冊である。
 「くさぐさの花」に続く朝日新聞日曜版連作の第二弾である。残念ながら、今は2冊とも絶版。だだし、日本の古本屋で検索すれば入手出来る。
   
       植物和名の語源

著者:深津正 発行所:八坂書房 1989年発行

 日頃信じて疑った事もない植物の和名の語源に著者は疑問をいだく。
 古今の数多くの文献と大胆な仮説をもって常識を覆していく。
 だだ惜しむらくは、最後の詰めにに甘さが残るのが残念である。