山漁−渓流魚と人の自然誌−

著者:鈴野藤夫 発行所:農山漁村文化協会 1993年発行

 B5版550p.の大作である。著者の鈴野氏は、全国1000以上の渓谷を跋渉し、未知なる世界を明らかにしたのである。
 大目次だけでも、渓流魚の博物誌、魚止考、渓流漁の漁法、保存と食法、渓流魚の伝説、職業漁師、伝統釣法、渓流魚の伝説、釣漁余談、川虫の民族と多岐にわたっている。
 参考文献も16p.と膨大である。途轍もない著作である。
   
          岩魚幻談

著者:湯川豊他 発行所:朔風社 1983年発行

 岩魚は、人知らぬ幽谷に息をひそめている謎多き生き物だ。
 それ故か、深山に分け入った釣り人は奇々怪々な出来事に遭遇する。
 本書に収録された物語は全て実話である。改めて岩魚の霊気を感じずにはいられない。PART2も発売されている。